皆さんは、野心という言葉にどんな印象をお持ちでしょうか。
私はずっと「何かの企み」とか「隙あらば周囲を蹴落としてでも、
上にのし上がっていきたい気持ち」みたいな意味と捉えてきました。
今改めて辞書を引いてみると、本来の意味は:
1. ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。
「政治家になりたいという―に燃える」「政権奪取の―をもつ」
2. 新しいことに取り組もうとする気持ち。「―作」
3. 野生の動物が人に馴れずに歯向かうように、人に馴れ服さず害を及ぼそうとする心。
意味はポジティブとネガティブの両方があるようですね。
でも、山羊座の説明によく出てくる「野心」は、ネガティブ寄りに
捉えられている気がするのですが、気のせいでしょうか…?
私自身、山羊座の説明を読むと違和感を感じる事が何度もありました。
今日は、その辺りをじっくり探ってみようと思います。
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山羊座は12サインのサイクルで言うと10番目に位置します。
9番目の射手サインで理想や信念をめいいっぱい広げて、高らかに表明してきました。
この時点では現実目線が入っていませんので、ともすると机上の空論になることもありえます。
山羊サインでは、射手で広げた理想を現実世界へ落とし込んで、
社会に通用するルールを作りだそうとします。
多種多様な人達が共存する実社会を、滞りなく回していく力。
足元の世界を盤石にし、安心安全な生活を営む力。
「社会の一部を担っているんだ」という強い責任感と使命感。
こういった世界観は、個人的な欲望のみで築ける種のものではありません。
ホロスコープの天頂にあたる10番目のサインである山羊は、
社会的視点から見据えた「達成すべき事」を打ち立てます。
必要であればトップを目指しますが、自分より他に適任がいれば、
その人を全面的にバックアップする側に廻ります。
そこに「あ~、そのポストが欲しかったのに…」というような私情は持ち込みません。
あくまでも「社会的視点から見据えた目標」を達成するために、
最善の道を選択しているだけだからです。
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なぜそこまで徹底して、社会的立場を獲得しようとするのでしょうか。
私には、「野心」という一言では説明できない
山羊サインの想いが隠されているようでなりません。
おそらく、社会の中で「自分は○○を担っています」と言える自分でありたい
のかもしれません。
その「○○」はたとえ小さなことでも構わない。
トップでも縁の下の力持ち役でも関係ない。
現実社会にしっかりコミットしているという実感が、山羊にとっての自信であり
安心につながっているのではないかと思います。
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最後に山羊サインを要素に分解してみましょう。
① 2分類(男性or女性サイン)では ⇒ 女性サイン
② 3区分(活動宮or不動宮or柔軟宮)では ⇒ 活動宮
③ 4元素(火or地or風or水)では ⇒ 地
①の2分類ですが、女性サインは「内向性」、「内面性の充実」「深い思考」を意味します。
(男性女性サインは、「外向性」、「自らを積極的に外に打ち出す傾向」などになります。)
②の3区分の活動宮は「自ら行動を起こす、旗振り役」などを意味します。
(大まかに、不動宮は「継続、物事を形作る力」、
柔軟宮は、「物事への柔軟な対応力」です。)
③の4元素、地サインは「感覚」、「現実」、「実際性」などを意味します。
(火は「精神性、情熱、インスピレーション」、風は「理性、情報・コミュニケーション、流通」、
水は「情感、感情の交流、一体化」などを意味しています。)
以上をまとめると、山羊座の特徴は;
①内面で豊かに形作られた思考を、②情熱をもって積極的に、
③現実的な形で打ち出していく。
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目的遂行の為にストイックに行動する姿が、「冷徹」だと思われることもある山羊ですが、
本来は情熱的で内面性豊かなサインです。
表にストレートに出るような活動性とは対照的に、内側に熱いものを秘めているタイプ。
個人の中で沸々と湧き出る情熱的なアイディアをじっくりと熟成させ、
実際的に通用する形になって、はじめて表に出てくるというイメージでしょうか。
豊かな内面性は、現実を自分の手で形作る源になっているのですね。
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