かの有名な歌謡曲のせいか、どうも蠍座に対して
苦手意識を持っている方が多いような気がしています。
蠍座に天体を持つ人でさえ「なんかいや…」という反応…。
たしかに、占星術的な位置づけでも、最も重厚なテーマの一つを
担っているということは事実…。
それでも、「うーん、なんか残念」と「蠍座リスペクト」の私は思うのです。
今日は、何かと誤解が多い蠍座について、
「イメージ向上」に貢献するべく読み解いていきたいと思います。
蠍座は12サインのうち、8番目に位置します。
おひつじ座で生まれた自由な魂は、牡牛座で肉体を与えられ、
双子座で個人の可能性を広げ始める…
12サインのサイクルは、人が生まれて死ぬまでの流れを表しています。
前々回お話しした天秤座は7番目のサインで、様々な人と交流することにより、
自分と他者、異なる状況などを調整することがテーマでした。
次の蠍座では、多くの出会いから、自分が心から交流を望む人を選び出し、
その人と深い関わりを作っていくことがテーマになります。
広く浅くの交流から、狭く深くの交流へ。
心の深いところで受容し、受容される関係へ。
時にはお互い影響しあって、相手や関係そのものを変容させることもある。
限界まで1人と向いあうことによって、生まれる新しい自分。
…うん、確かに蠍座のテーマは重いです。
尻込みして、苦手意識を持ってしまう人がいるのも納得です。
ですが、より実際的なところに落とし込んで考えてみると、
相手と深く関わるということは、お互いの長所だけでなく短所も含めて、
まるごと向き合わなくてはいけませんよね。
喧嘩して、自分の要求を押し付けたり、または相手の要求を飲まざるを得なかったり。
仲が深まれば深まるほど、相手と自分の違いに傷ついてしまったり…。
でも、「あ~ムリかも」と言って、離れてしまうのは蠍座ではないんですね。
相手ととことん向き合う。
お互いに少しずつ譲り合いながら、受け入れながら(妥協とも言いますw)
日々新しく関係性を作り変えていく作業。
人は一人で生きてはいけない、ということを
一番良く知っているのが蠍座なんじゃないか、そんな気がするのです。
同時に、孤独の大切さや、切なさも。
だから大事な人とつながっていたい。心の奥底で手をつないでいたい。
そんな思いが、何かの拍子に嫉妬に変わってしまうことがあるのかもしれません。
さて、ここで蠍座を西洋占星術的要素に分解にしてみましょう。
① 2分類(男性or女性サイン)では ⇒ 女性サイン
② 3区分(活動宮or不動宮or柔軟宮)では ⇒ 不動宮
③ 4元素(火or地or風or水)では ⇒ 水
① の2分類ですが、女性サインは、「内向性」、「内面性の充実」や「深い思考」を意味します。
(男性サインは「外向性」、「自らを積極的に外に打ち出す傾向」などになります。)
② の3区分の不動宮は、「継続」とか、「物事を形作る」などを意味します。
(大まかに、活動宮は「自ら行動を起こす、旗振り役」、
柔軟宮は「物事への柔軟な対応力」です。)
③ の4元素、水サインは「情感」「感情の交流」「一体化」などを意味します。
(火サインは「精神性」「情熱」「インスピレーション」、地は「感覚、現実、実際性」、
風は「理性、情報・コミュニケーション、流通」、などを意味しています。)
以上をまとめると、蠍座の特徴は;
「③感情豊かに②物事をコツコツと継続して形にし、①内的な深い充実をめざす。」
人に対する豊かな感情は、自身の深いところへ流れ込み、
心の在り方を形作っていくのですね。
もし、人間関係において、ご自分の蠍座成分を持て余しているなーと思っている方に
お勧めしたいのは、ずばり、人間以外に夢中になれるものを見つけること!だと思います。
蠍座は12サイン随一の集中力と根気強さを授かっています。
大げさなものでなくていいので、何か一つでも丁寧に取り組んでみませんか?
「紅茶が好きだから、この産地の茶葉について調べてみようかな」とか、
「この作家さんの作品が好きだから、物語の舞台を調べて行ってみようかな」とか、
「占いが好きだから、ホロスコープの読み方を勉強してみようかな」とか(!)
時間をかけてコツコツ取り組んでいくことで、
周囲が驚くような境地に辿り着いてしまうかも!
それこそ蠍座パワーの真骨頂!(←うらやましー!)
蠍座が内に秘めたポテンシャルはそれだけ高いのです。
持て余すなんてもったいない!
蠍座生まれの研究者が多いと言われるのも深く納得ですね~(^^)。
0 件のコメント:
コメントを投稿